便利なことばかりではないWiFi。今回はWiFiのデメリットについて、その内容と対策方法について解説します。デメリットの対策をすることでより良いWiFi生活を送りましょう。
デメリットは大きく2つあり、「通信速度」と「セキュリティ」に分けられます。
それぞれの項目について順番に解説していきます。
通信速度が遅くなる場合がある
複数の端末で1つの無線電波を利用してインターネットへ接続することができるため、WiFiの同時接続上限(10台)で次のインターネットサービスを同時に行うと無線電波が混雑して通信速度が遅くなることがあります。
- 高画質の動画をインターネットで観る
- 容量の大きなデータをクラウドにアップロードする
- ソフトウェアやアプリをダウンロードする
また、通信に電波を利用しているため、電波の発信元から遠い場所や、分厚い壁越しにWiFiを使っていると電波が届きずらく通信速度が遅くなることがあります。
対策方法
最近はWiFiの速度が速くなり、通信速度が遅くなるとあまり感じる機会は減りましたが、主な対策方法次のとおりです。
- 容量の大きなデータ通信するタイミングをずらす
- 通信速度の速い、最新のWiFiルータを利用する
- 電波発信元の近くでWiFiを使う
- WiFiルーター中継器を用意し、電波を中継する
セキュリティ対策の必要がある
「無線電波」は便利な反面、有線のインターネット接続と比較してセキュリティ対策をしっかりと行う必要があります。何もセキュリティ対策を行わない場合、次の危険姓があります。
WiFi通信を不正に使われる
SSIDとパスワードさえ分かってしまえば、WiFiを利用することができるため、あなたが契約している自宅のインターネット回線やモバイルWiFiルータ回線を第三者に不正に使われる恐れがあります。
通信を盗聴される
WiFiの通信は全て無線電波でやり取りされます。そのため無線電波を受信されてしまうと、やり取りしている通信内容を盗聴される恐れがあります。
各種サービスをなりすまして利用される
あなたが利用しているWiFiを第三者に不正に利用されると、犯罪予告やウイルスメールの送信元として利用され、警察等からあらぬ疑いをかけられる恐れがあります。
写真や口座情報などの個人情報が漏洩する
スマホやパソコンの写真データや、大事なファイルを共有するよう設定していると、それらの個人情報であるデータが意図せずインターネットに漏洩する恐れがあります。またやり取りする通信を暗号化していない場合や、公衆無線LAN利用時に個人情報を入力した場合、クレジットカードや口座情報、オンラインバンキングなどの情報が漏えいし、金銭被害を受ける恐れもあります。
対策方法
セキュリティに関する危険性はしっかりと設定することで、多くは防ぐことができます。主な対策方法は次の通りです。詳細な設定方法については別の記事で紹介します。
- WiFiルーターにステルスSSIDを設定する
- 簡単に推測されないパスワードを設定する
- WiFi通信の暗号化を安全な設定にする
- ファイル共有設定を無効化する
- 公衆無線LANを使うときに個人情報を入力しない
まとめ
セキュリティ対策をしっかりと行うことで、デメリットはほとんどなくなる。面倒でもしっかりと設定して安全で快適なWiFi生活を送りましょう。